富沢教室
生徒の夢の実現のために全力で立ち向かいます。
ノートまとめをするくらいならどんどん問題を解いたほうがいい、と指導する学校の先生・塾の先生がいます。はたしてノートまとめは時間の無駄、点数には結びつかないのでしょうか。確かに無駄にカラフルにノートを書き直したり、右に書いてあることを左に写したりするだけのまとめなら意味はないでしょうね。また、ノートまとめなしでテスト結果を出せている生徒であればあらためて勉強方法をかえる必要はないでしょう。
私はテスト前にノートまとめをすべきという考えです。理科や社会、あるいは国語で思ったように点数をとれていない生徒は参考にしてください。まず前提としてテスト勉強には2種類あります。「知識を整理する勉強」と「知識を覚える勉強」です。テストの2週間前から5日くらい前までが「整理の勉強」。ここで「覚える勉強」をしても忘れるので効果は薄い。5日前からテスト直前が「覚える勉強」。ここで「整理の勉強」をしてもそれを覚える時間がもうないので無駄です。で、ノートまとめは前者、つまり「整理の勉強」で2週間前から1週間前で完了させるべき勉強なのです。そしてそこからはまとめたものを覚え、実際に問題を解いてみる。きっと効果があるはずですよ。
がんばってまとめたノート。愛着があるから何度も見直せる。どこに何を書いたかまだ記憶にあるから問題集を解く際に参考書になる。「ノートまとめが無駄」なのは直前にそれをやる場合です。自分は今「整理の勉強」をしているのか「覚える勉強」をしているのか自覚して勉強することが学力を伸ばすうえでとても大事です。そしてノートまとめにはもっと大事な能力を育てると個人的には思っていて、それは大人になってもとめられる「編集力」です。教科書とノート、資料集にプリントと覚えるべきものを並べて、どこが大事でどういう順番でノートにまとめるか考えるという行為はかなり高度な思考を要求します。大学や社会に出て、資料をまとめたプレゼンする力を養うことができるはずです。